嘘をつく
空虚の中にただただひとつ
希望ともいえるような
そんな風に感じる感情がある。
暖かな光を灯し
わたしのこころの中で静かに燃えている。
それがある限り、
道を踏み外すことは無いだろう。
断言はできないが
そういう予感がする。
いままでもそうだ。
道を踏み外そうとしたときに
その光は強く感じる。
生きている限り憎悪に塗れることもあれば
幸福な時間を過ごすこともある。
人間とは難しい生き物だ。
なりふり構わず善意を行うほどわたしは出来た人間ではない。
醜い感情、どろどろとした感情。
いつ飲み込まれてしまうのか。
そんな恐怖もたまにはある。
いっそのこと自害できたらいいのにな、なんて。
たらればのことを考えては
それはだめだと本能が働きかける。
こういう時にしか働かないくせに。
今日もわたしは悪態をつく。