一思いに
これが自分の運命なのかと、
幾度となく恨んだことか。
自分の人生は自分のものだと、
そう信じ切っていたからこその絶望。
逃げれるものなら
すべてを投げ捨ててでも逃げてしまいたい。
消えたいとか死にたいとか、
そんなものでは抑えられない。
存在自体をすべての人たちの記憶の中から消し去ってくれ。
僕という存在を、
お願いだから消してほしい。
それが叶わぬのならば
いっそこの手に握りしめている刃で
一思いに首をきってみせよう。
それだけ僕は本気なんだ。
闇の中の一筋の光さえ見出せぬまま。
朽ちる花のように消えてしまいたい。
消えたいんだ。
この世にいる僕の存在ごと、
神様なんて信じないが
それでもまだ叶うのならば
願っていいのならば
「僕を消してくれ」